植木算(うえきざん)の重要例題とその解法を図解入りで詳しく説明。解法をきちんと理解して算数の計算力UP・得点力UP・YT対策としてご自由にお使い下さい。

片倉学の中学受験算数講座

植木の数と間の数


植木の数と間の数のポイント

植木算とは

木をまっすぐに植える場合やまるく植える場合の木の数・間の数・はしからはしまでの長さ、まわりの長さなどを考える問題

『木をまっすぐに植える場合』

(1) 両端を数える(両端が木)

① 間の数=木の数-1 (木の数=間の数+1)
② はしからはしまでの長さ=間の長さ×間の数

(2) 両端を数えない(両端が壁になっている・両端が種類の異なる木になっているなど)

① 間の数=木の数+1 (木の数=間の数-1)
② はしからはしまでの長さ=間の長さ×間の数

『木をまるく植える場合』

① 間の数=木の数
② まわりの長さ=間の長さ×間の数(木の数)

「植木算(うえきざん)」の重要問題とその解法

【重要問題1】
 谷さんの家の前からハナさんの家の前まで道路の片側に電柱が30mおきに20本立っています。谷さんの家からハナさんの家までの道のりは何mですか。

【解法】

 電柱は20本立っていますから、電柱と電柱の間の数は

 間の数=木の数-1より

 20-1=19ヶ所

 したがって、谷さんの家からハナさんの家までの道のりは

 はしからはしまでの長さ=間の長さ×間の数より

 30×19=570m

 答え 570m

よくあるミス!
30×20=600mと答えないように注意しましょう。初めのうちはミスを何回もすると思いますが、少しずつ慣れて下さい。

【重要問題2】
 A地点から800mはなれたB地点まで、同じ間隔で木を植えることにしました。A地点から15mおきに植えたところ、B地点まで植えることができず、最後の木はB地点の50m手前のところに植えました。これについて、次の問いに答えなさい。
(1) 木は何本ありますか。
(2) 最後の木をちょうどB地点のところに植えるには、何mおきに植えると良いですか。

【解法】

(1) 最後の木が植えてある地点をCとするとA地点からC地点までの長さは

   800-50=750m

   ですから木と木の間の数は

   木と木の間の数=はしからはしまでの長さ÷間の長さより

   750÷15=50ヶ所

   よって木の数=間の数+1より

   木の数は50+1=51本

   答え 51本

よくあるミス!
750÷15=50と計算してそのまま50本と答えてしまうミスがよくあります。「植木算」の計算では常に「今、何を求める計算をしているのか」を意識しながら解く習慣をつけましょう!

(2) 800mはなれたところに51本の木を植えますから、間の長さは

   間の長さ=はしからはしまでの長さ÷間の数より

   800÷(51-1)
 =800÷50
 =16

  答え 16m

よくあるミス!
800÷51と式を立ててしまい、「割り切れない!」と悩んでしまうお子さんが多くいます。気をつけましょう。

【重要問題3】
 ある池のまわりに、くいが4mおきに打ってあります。くいの数を調べてみると30本ありました。この池のまわりの長さは何mですか。

【解法】

池のまわりにくいを植える場合 間の数=木の数になります。

よって、池のまわりの長さはまわりの長さ=間の長さ×間の数(木の数)より

 4×30=120

 答え 120m

【重要問題4】
 学くんの家の畑のまわりの長さは600mです。畑のまわりには、等しい間隔で杉の木が25本植えてあります。これについて、次の問いに答えなさい。
(1) 杉の木は何m間隔で植えてありますか。
(2) 杉と杉の間に、ツツジの木を等しい間隔で3本ずつ植えることにしました。ツツジの木は何m間隔で植えると良いですか。

【解法】

(1) 畑のまわりに杉の木を植える場合 間の数=木の数になります。

 よって、間の長さ=まわりの長さ÷間の数より

 600÷25=24

 答え 24m

(2) 杉と杉の間に、ツツジの木(別の種類の木)を植える場合

   間の数=木の数+1 (木の数=間の数-1)となります。

   ですから、ツツジの木を3本植える場合、間の数は

   3+1=4ヶ所となります。

   よって間の長さは 24÷4=6m

よくあるミス!
(2)の問題で、24÷3=8と答えてしまうお子さんが多くいます。木と木の間に別の種類の木を植える問題の間の数の求め方に注意しましょう。

※植木算の問題は答えが1大きかったり、1小さかったりして間違えてしまうことがよくあります。お子さんの中には「惜しい!」「ケアレスミス」と言う人もいますが、実は、植木算においてはこの1の差が大きなミスなのです。なぜ間違えたのか理由をきちんと考えさえ、正しい計算方法を覚えていくことが重要になります。

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