倍数と公倍数(応用編)の重要例題とその解法を図解入りで詳しく説明。解法をきちんと理解して算数の計算力UP・得点力UP・YT対策としてご自由にお使い下さい。

片倉学の中学受験算数講座

倍数と公倍数(応用編)

倍数と公倍数(応用編)のポイント

「倍数・公倍数」の重要問題(応用編)とその解法

【典型問題1】
「3で割っても、4で割っても、5で割っても1余る数で100に一番近い数字は何ですか。」

解法 3で割っても、4で割っても、5で割っても割り切れる数は60の倍数です。(3と4と5の最小公倍数=60)

これらの数字で割ったときに1余るということは求める数は『60の倍数より1大きな数」になります。

『60の倍数+1』

小さい方から書くと、61、121、181・・・

この中で100に一番近い数字は121になります。

【典型問題2】
「5で割ったら2あまり7で割ったら1余る2けたの整数は何ですか。」

解法 

5で割ったら2余る数 2、7、12、17、22、27、32、37、42、47、52、57
7で割ったら1余る数 1、8、15、22、29、36、43、50、57、・・・

両方に共通している数字は『22』です。ですから一番小さい数は『22』と分かります。2番目に小さい数は『57』です。一番小さい数と二番目に小さい数の差は35(5と7の最小公倍数)です。

このようにまず具体的に数字を書き出して一番小さな数を求めます。一番小さな数が分かったら、あとは機械的に求めることができます。『22』からあとは「35」(5と7(割る数)の最小公倍数)おきに現れます。

ですから答えは、22、57、92

【典型問題3】

「4で割ったら3余り、5で割ったら4余り、6で割ったら5余る一番小さな数は何ですか。」

解法 求めたい数は、4で割ったら3余るということは、あと1大きければ4で割り切れるということです。

同様に5で割ったら4余るということは、あと1大きければ5で割り切れ、6で割ったら5余るということは、あと1大きければ6でも割り切れるということです。

まとめると、あと1大きければ4でも5でも6でも割り切れる、つまり60で割り切れるということです。ですから、実際には60の倍数より1小さい数だということです。

『60の倍数-1』

答えは60-1=59 となります。

この3つが『約数・公約数』に関する典型問題になります。受験生の皆さんは、この全てのパターンを完璧に覚えましょう!

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