分配算(ぶんぱいざん)の重要例題とその解法を図解入りで詳しく説明。解法をきちんと理解して算数の計算力UP・得点力UP・YT対策としてご自由にお使い下さい。

片倉学の中学受験算数講座

分配算(ぶんぱいざん)


分配算のポイント

分配算とは

2つ以上の量の和や差のほかに、「~倍」などの割合の関係がある問題

分配算の解き方

基準となる量を①と決めて、線分図を書く。そして、「和」や「差」が、その基準となる①の何倍にあたるかを考えて、①にあたる量を求める。

分配算の解法のポイント

① 線分図を書く!
② 基準となるものをとする!

「分配算」の重要問題とその解法

【重要問題1】
 イノシシくんとネズミくんが持っているチーズの合計は100個です。イノシシくんはネズミくんの2倍より10個多く持っています。このとき、ネズミくんが持っているチーズは何個ですか。

【解法】

線分図を書くと以下のようになります。

この分配算の問題では、「イノシシくんはネズミくんの2倍より10個多い」というようにネズミくんが基準になっています。ですからネズミくんのチーズの数を①と考えます。

※『基準』になっているものを簡単に見つけるポイントがあります。
それは「~の何倍」というように「~の」という言葉がついているものが『基準』になるということです。

合計の100個からイノシシくんの10個を引くと90個になります。
これが①+②=③にあたる量なので

90÷3=30個 ①にあたる量

答え 30個

【重要問題2】
 イノシシくんはネズミくんより45個多くチーズを持っています。また、イノシシくんが持っているチーズは、ネズミくんの4倍よりも3個少ないです。このとき、イノシシくんが持っているチーズは何個ですか。

【解法】
線分図を書くと以下のようになります。



この分配算の問題では「イノシシくんが持っているチーズは、ネズミくんの4倍よりも3個少ない」という条件が書いてあるので、基準になっているのはネズミくんになります。

ネズミくんを①とすると、イノシシくんは④より3個少ないことになります。さらにイノシシくんは、ネズミくんより45個多いことから、上記のような線分図が書けます。

線分図の「差」に着目すると、

④-①=

45+3=48にあたる量であることが分かります。(図の赤線部)

よって

48÷3=16個 ①にあたる量

求めるものはイノシシくんのチーズの数なので

16+45=61個

答え 61個

※ ①がいくつか分かると反射的に、その数を答えに書いてしまうお子さんが非常に多くいます。答えるものは何なのか?をよく確認してから答えを書くようにすることが重要になります。この問題で16個と答えてしまうようなつまらないミスは減らしていきましょう!

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