和差算(わさざん)の重要例題とその解法を図解入りで詳しく説明。解法をきちんと理解して算数の計算力UP・得点力UP・YT対策としてご自由にお使い下さい。
2つ以上の量の和や差が分かっている問題
2つ以上の数量の和や差がわかっている問題では、条件を線分図に整理し、どれか1つの量に揃えて解きます。
① 線分図を書く!
② 「求めるもの」に線分の長さを揃える!
【重要問題1】
たてと横の長さの和が30mで、たての長さが横の長さよりも6m短い長方形の土地があります。この土地の面積は何平方メートルですか。
【解法】
線分図を書くと以下のようになります。
線分を「たて」の長さにそろえると、
30-6=24m たて2本分
よって、たて1本の長さは
24÷2=12m
また、横の長さは
30-12=18m
したがって、長方形の面積は
12×18=216m2
【重要問題2】
イチローくん、ゴジラくん、大輔くんの3人の持っているお金を合計すると4000円になります。イチローくんが持っているお金は、ゴジラくんよりも400円少なく、大輔くんよりも300円多いそうです。このとき、3人が持っているお金はそれぞれ何円ですか。
【解法】
線分図を書くと以下のようになります。
線分をイチローにそろえると、(※この問題では、3人がもっているお金それぞれを全て求めるので、どの線分にそろえてもOK!)
ゴジラから400円を減らし、大輔に300円を増やせば良いので、3人の線分をそろえると合計金額は
4000-400+300=3900円 イチロー3つ分
よって、イチローが持っているお金は
3900÷3=1300円
ゴジラが持っているお金は
1300+400=1700円
大輔が持っているお金は
1300-300=1000円
【重要問題1】のように2つの量の和差算なら線分図を書かなくても暗算で答えがすぐに出せますが、【重要問題2】のように3つ以上の量の和差算の場合は、きちんと線分図を書いて計算をすることが重要になります。また、必ず検算(たしかめ算)も行ないましょう。
当サイト内の内容・画像の無断転載・転用については固くお断りします。
発見した場合は、法的な措置を取らせていただきます。ご了承ください。
Copyright(C)2016 片倉学の中学受験算数講座 All right reserved. Since 10/25 2016