消去算、代入算の重要例題とその解法を図解入りで詳しく説明。解法をきちんと理解して算数の計算力UP・得点力UP・YT対策としてご自由にお使い下さい。

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消去算・代入算


消去算・代入算のポイント

消去算とは

2つの数量があり、全体の量を何倍かして、どちらかの数量の個数をそろえることによって、もう一方の数量を求める問題

『加減算(加減法)』とは

全体の量の差から求める方法(消去算)

『代入算(代入法)』とは

一方の数量に置きかえて求める方法(消去算)

「消去算(加減算・代入算)」の重要問題とその解法

【重要問題1】
 えんぴつ3本とノート2冊を買うと310円になります。また、えんぴつ4本とノート1冊を買うと280円になります。えんぴつ1本とノート1冊の値段をそれぞれ求めなさい。

【解法】

   え×3+ノ×2=310円 ……①
   え×4+ノ×1=280円 ……②

ここで、②の式を2倍してノートの数をそろえると、

   ②×2

   え×8+ノ×2=560円 ……③

   ③の式と①の式を見比べると、えんぴつ(8-3=)5本分の代金の差が560-310=250円と分かります。

  よって、えんぴつ1本分の値段は

  250÷5=50円

  また、ノート1冊の値段は①の式を利用して

  (310-50×3)÷2
 =160÷2
 =80円

  答え えんぴつ…50円 ノート…80円

【重要問題2】
 ブチ君は、アメ3個とガム4個を買って330円払いました。また、ヤマト君は、アメ4個とガムを6個買って460円払いました。このとき、アメ1個とガム1個の値段をそれぞれ求めなさい。

【解法】

  ア×3+ガ×4=330円 ……①
  ア×4+ガ×6=460円 ……②

この問題では、片方の式だけを何倍かしても、どちらの数量の個数もそろいません。このようなときは、そろえたい数量の個数の最小公倍数になるように、それぞれの式を何倍かします

 アメの個数をそろえるとすると3と4の最小公倍数は12ですから、①の式を4倍、②の式を3倍して、アメの個数をそろえます

 ①×4

 ア×12+ガ×16=1320円 ……③
 
 ②×3

 ア×12+ガ×18=1380円 ……④

 ③の式と④の式を見比べると、ガム(18-16=)2個分の代金の差が1380-1320=60円と分かります。

  よって、ガム1個分の値段は

  60÷2=30円

  また、アメ1個の値段は①の式を利用して

  (330-30×4)÷3
 =210÷3
 =70円

  答え アメ…70円 ガム…30円

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