水量と水の深さのの重要例題とその解法を図解入りで詳しく説明。解法をきちんと理解して算数の計算力UP・得点力UP・YT対策としてご自由にお使い下さい。
容器に水をいっぱいに入れたとき、入った水の体積のことを、その容器の容積と言います。
(例)直方体の容器に水を入れた場合、水は容器の形に合わせて直方体になります。よって容積は
底面積×高さ(水の深さ)
で求めることができます。
『水のかさ』を表す単位
1ml=1cm3 1dl=100cm3 1l=1000cm3
特に、dlとcm3の関係がうろ覚えのお子さんが多くいます。水のかさと体積の単位の関係をしっかり覚えましょう。
「水量と水の深さ」の重要問題とその解法
【重要問題1】
次の問いに答えなさい。
(1) 底面のたてが15cm、横が20cmの直方体の容器に12cmの深さまで水を入れました。容器に入っている水の体積は何l(リットル)ですか。
(2) 1辺が30cmの立方体の容器に5.4l(リットル)の水を入れると、深さは何cmになりますか。
(3) 3.2l(リットル)の水を直方体の容器に入れたところ、水の深さが8cmになりました。この直方体の底面積は何cm2ですか。
【解法】
(1) 水の体積=底面積×高さ(水の深さ) より
水の体積=15×20×12
=3600cm3
ここで1000cm3=1lですから
3600cm3=3.6l
答え 3.6l
(2) 水の深さ=水の体積÷底面積
また、5.4lをcm3に直すと
1l=1000cm3なので5400cm3となります。
底面積は、底面が1辺=30cmの正方形の面積なので
30×30=900cm2となります。よって
水の深さ=5400÷900
=6
答え 6cm
(3) 底面積=水の体積÷深さ
(1)(2)と同様に考えると3.2l=3200cm3
よって底面積=3200÷8
=400
答え 400cm2
ポイント 容積(水の体積)・水の深さ・底面積の単位をそろえてから公式にあてはめて計算しましょう!
【重要問題2】
たてが16cm、横が25cm、高さが12cmの直方体の容器があります。この中に毎分8dlの割合で水を入れていきます。これについて、次の問いに答えなさい。
(1) 水を入れ始めてから5分後に、容器に入っている水の深さは何cmですか。
(2) この容器に水がいっぱいになるのは、水を入れ始めてから何分後ですか。
【解法】
(1) 「毎分8dlの割合で水を入れる」とは1分間に8dlの割合で水を入れることです。(1分間に8dlずつ水を入れる)
2分間では、8×2=16dl、3分間では、8×3=24dl、……の水を入れることになりますから、
水の体積=毎分入れる水×入れた時間
となります。
ここで、1dl=100cm3ですから8dl=800cm3となります。
よって、5分後に容器に入っている水の体積は
800×5=4000cm3
また、この容器の底面積は
16×25=400cm2
したがって水の深さは水の深さ=水の体積÷底面積 より
4000÷400=10cm
答え 10cm
(2)この容器の容積は
400×12=4800cm3
ですから、いっぱいになるのは
4800÷800=6分後
答え 6分後
当サイト内の内容・画像の無断転載・転用については固くお断りします。
発見した場合は、法的な措置を取らせていただきます。ご了承ください。
Copyright(C)2016 片倉学の中学受験算数講座 All right reserved. Since 10/25 2016